


事業紹介
Business Overview
Protecting Japan's Seas and Building Infrastructure Foundations
日本の海を守り、インフラの基盤を創る

真興産業の基幹事業は、長崎県五島列島・椛島(かばしま)に位置する広大な採石場を拠点とした、高品質な石材資源の採掘および製品製造です。 私たちが生み出す「石」は、単なる建設資材ではありません。巨大な台風や荒波から港や町を守る防波堤、あるいは豊かな海の生態系を育む魚礁として、日本のインフラと環境を土台から支える重要な役割を担っております。
西日本屈指の埋蔵量とスケールを誇る「椛島工場」にて、最新鋭の重機と長年培った熟練の技術を駆使し、資源の採掘から加工、そして海上運搬による安定供給まで、一貫した体制で社会の要請に応え続けています。
1. 椛島産石材の圧倒的な「優位性」と「供給体制」
天然の要塞が生んだ、類まれなる「硬岩」 真興産業が扱う椛島産の安山岩は、その比重の重さと極めて高い硬度において、全国の港湾関係者から高い評価をいただいています。見掛比重2.68g/cm³、吸水率0.33%という数値は、JIS規格における「硬岩」の中でもトップクラスの品質です。この強固な性質は、長期間にわたって海水にさらされ、激しい潮流や波圧を受ける港湾構造物の基礎材として、これ以上ない理想的な特性を備えています。
大規模プロジェクトを支える安定した供給力 全長約1km、高さ260mに及ぶ切羽(きりは)は、圧倒的な資源量を背景に、数十年単位での長期的な安定供給を可能にしています。また、採石場が直接海に面しているという地理的利点を活かし、2基の大型専用桟橋からガット船へ直接積み込みを行うことで、陸上輸送のコストと時間を大幅に削減。大規模な港湾土木工事現場へ、高品質な製品を「必要な時に、必要な量だけ」スピーディにお届けする体制を確立しております。
椛島産捨石の品質
| 岩石の種類 | 吸水率(%) | 見掛比重(g/cm³) | |
|---|---|---|---|
| 椛島産捨石 | 安山岩 | 0.30 | 2.64 |
| 規格JIS | 硬岩 | 5.0未満 | 約2.7~2.5 |
| 準硬岩 | 5.0以上、15.0未満 | 約2.5~2.0 | |
| 軟岩 | 15.0以上 | 約2.0未満 | |
| 調査/(財)長崎県建設技術研究センター(令和8年3月) | |||

2. 妥協なき製造工程:原石を「製品」へと磨き上げる技術
一発の発破から、ミリ単位の精度が求められる選別まで。真興産業の現場では、常に「次工程はお客様」という意識のもと、徹底した品質管理が行われています。
- 緻密な設計に基づく掘削・発破 安全な作業環境を維持するため、山肌を階段状に切り出す「ベンチカット工法」を採用。地質の変化を細かく分析し、火薬量や穿孔位置を最適化することで、用途に応じた最適なサイズの原石を効率的に切り出します。
- 重機と機械による精緻な小割・選別 発破された巨大な岩塊は、熟練のオペレーターが操る大型重機によって小割されます。300kgから2.0tを超えるような「被覆石」や「魚礁石」は、一つひとつの形状を確認しながら手作業に近い感覚で選別。それ以外の原石は大型クラッシャーへと投入され、インフラ基盤を固める「5〜200kg」などの規格石へと正確にサイズ調整されます。
- 品質の「番人」による最終検査 製造された石材は、出荷前に工場管理者による厳格な最終チェックを受けます。定期的な抜き取り検査による形状・重量確認を行い、もし基準に満たない場合は、どれほど手間がかかっても迷わず工程をやり直します。この「妥協しない姿勢」こそが、真興産業の品質を支える基石となっています。









3. 現場のニーズに応える多彩な製品ラインナップ
港湾工事のあらゆるシーンに対応できるよう、厳格な規格に基づいた製品を取り揃えております。
- 港湾土木工事用 規格石(5kg〜200kg) 防波堤の基礎となる捨石マウンドの構築に最も多く使用される製品です。均し作業の効率を高めるため、粒径の揃った高品質な石材を提供しています。
- 護岸・防波堤用 被覆石(300kg・500kg・1.0t・2.0t) 構造物の表面を覆い、波の衝撃を和らげるための大型石材です。自然石ならではの複雑な形状が、コンクリート製品にはない高い消波効果と、周囲の景観に溶け込む美しさを両立させています。
- 環境再生・自然石魚礁(各種サイズ) 海藻や微生物が付着しやすい自然石の特性を最大限に活かした製品です。豊かな「藻場」を形成し、魚たちの産卵場や隠れ家となることで、持続可能な漁業資源の保護に貢献します。
- 裏込め材・埋土 公有水面の埋立てや陸上構造物の基礎材として使用されます。有害物質検査やダイオキシン検査をクリアした安全な素材のみを出荷しております。
| 港湾土木用捨石 ・その他 | 用途 | 規格名 | 捨石商品説明 |
|---|---|---|---|
| 主に粗仕上げ用 | 無規格 | 約1.0kg~1.0t位迄とし海底にマウンドをつくる場合に多く用いられる。 | |
| 200kg~500kg | 上記と同じ目的で使用され、より大きさを絞り込んだ規格である。 | ||
| 主に均し用 | 5~100kg | 長崎県周辺の国土交通省港湾工事において捨石マウンドの均し用に使用される。 | |
| 5~200kg | 長崎県港湾土木工事において捨石マウンド均しの均し用に使用される(他県では10~200kg等がある。) | ||
| 被覆石 自然石魚礁 | 300kg | 港湾土木用被覆石としては波浪の影響の少ない場所や河川護岸整備に使用される。 | |
| 500kg | 港湾土木用被覆石としてよく利用され、その仕上は自然石の風合いが景観と調和する。 | ||
| 1.0t | 港湾土木用被覆石としてよく利用される他、自然石魚礁としてもその付加価値は証明済みである。 | ||
| 2.0t | 港湾土木用被覆石として近年利用される様になり、割肌の具合がコンクリートと異質である。 | ||
| 裏込め材 | 5~15cm | 長崎県港湾土木工事の公有水面埋立て工事の裏込め材や陸上基礎部等に使用される。 | |
| 埋土 | 土質試験ならびに有害物質・ダイオキシン検査をクリアしたもので、ズリ化が多く人頭大未満の埋土が最適である。 |

港湾土木工事用規格石
5kg~200kg

港湾土木工事用捨石
被覆石

被覆石
300kg・500kg・1.0t・2.0t・その他

自然石魚礁
500kg・1.0t・2.0t・その他
4. 先進の「高速洗石システム」:環境と品質の融合
私たちは、自然から資源をいただく企業として、その自然を汚さない責任があると考えています。それを具現化したのが、全国的にも珍しい独自の「循環型・高速洗石システム」です。
なぜ、石を洗うのか? 「きれいな石には、藻がよく付くんだ」という地元の漁師さんの言葉が、私たちの原点です。石の表面に付着した微細な泥を取り除くことで、海に投入した際の汚濁を最小限に抑えるとともに、海藻が根付きやすい環境を整えます。
最先端の洗浄テクノロジー ダンプトラックに積み込まれた約20㎥(約30トン)の石材を、そのまま大型洗浄ゲートへ。毎分10㎥という圧倒的な水圧で、わずか数分のうちに石の隅々まで完全に洗浄します。使用した水は凝集沈殿タンクで浄化され、再び洗浄水として利用される「完全循環型エコシステム」を採用。外部への汚水の流出を一切許さない、徹底した環境配慮を実現しています。






5. 自然への感謝と、地域社会へのコミットメント
採石事業は、自然の恵みの上に成り立っています。真興産業は、事業を通じて得た利益を、自然環境の再生と地域社会の発展へと還元しています。
- 「緑を還す」ための取り組み 採石によって一時的に失われる緑を再生させるため、工事箇所の樹木を事前に移植し、作業完了後には植林を行うなど、山を元の姿へと戻す努力を継続しています。役目を終えた採石場跡地を美しい霊園として再生させた実績は、業界内でも高い評価を得ています。
- 地域と共に歩む、椛島のパートナーとして 椛島に住まう方々との絆を何よりも大切にしています。古くから続く島の大切な神事への参加や協賛、島の人々の安全を見守る観音像の建立など、私たちは単なる「事業所」ではなく、島の一員として、椛島の豊かな暮らしと明るい未来を支え続けていきます。




