
歴史と伝統の継承
五島市指定無形民俗文化財である「椛島神社例祭」は、200年以上もの長きにわたり、島の平穏と大漁を願って大切に受け継がれてきました。毎年10月の第3土・日曜日に行われるこの祭りは、本窯(もとがま)地区を舞台に、島全体が熱気に包まれる椛島最大の行事です。
祭りの主役ともいえる「六尺(ろくしゃく)」と呼ばれる若者たちは、錨(いかり)のマークに桜が添えられた独特の衣装を纏います。両腕に付けられた鈴が、彼らの動きに合わせて「シャンシャン」と清らかな音色を響かせ、伝統の重みと祭りの始まりを告げます。

勇壮なる神輿と曳船
祭りの見どころは、御神体を乗せた神輿が町中を疾走する「お下り・お上り」です。8人体制の担ぎ手たちが「わっしょい!」という力強い掛け声とともに、約100メートルの直線路を一気に駆け抜ける姿は圧巻の一言。沿道の観客と一体となるその瞬間、島にはこの日だけの特別な高揚感が生まれます。
また、海の神に感謝を捧げる「宝来丸(ほうらいまる)の曳船」も欠かせません。派手に着飾った船頭の唄を合図に、島民や観客が総出で巨大な船を曳く様子は、まさに海と共に生きてきた椛島の絆を象徴する光景です。夜には婦人会による演芸や盆踊りも披露され、夜更けまで島の賑わいは続きます。

神楽に込める、未来への祈り
初日の本殿で奉納される神楽は、厳かな雰囲気の中で行われ、伝統文化の深さを今に伝えています。過疎化が進む離島という環境にありながら、この祭りが今もなお色褪せないのは、郷土を愛する島民の皆様の「地域のつながりを残したい」という強い想いがあるからです。
近年では、市外・県外からの担ぎ手体験参加者も増えており、古き良き伝統と新しい交流が交差する場としても注目されています。真興産業は、この誇り高き椛島の文化が、次の100年もこの島で鳴り響き続けることを切に願っています。
令和7年 椛島神社例祭
※一部の音声に乱れが生じております。ご不便をおかけいたしますが、ご了承いただけますと幸いです。


















ともに、未来へ。

私たちは、美しいこの島で事業を営ませていただいておりますが、それ以上に、この島の豊かな自然、そして何よりも深く息づく歴史と文化に心から敬意を抱いております。椛島は、私たちが活動する拠点である以上に、かけがえのない「郷土」そのものです。
この島独自の文化と伝統を守り、未来へと繋いでいくことは、単なる地域貢献の枠を超え、この場所で共に歩む企業としての重要な責務であると考えています。特に「椛島神社例祭」のような、人と人とを強く結びつける神事は、島の活力を維持し、次世代へアイデンティティを継承するための核となるものです。人口減少や高齢化といった課題に直面する中で、伝統を維持し続けることの難しさと、それ以上に尊い価値を、私たちは日々現場で感じております。
本年度の例祭への協賛をはじめ、私たちはこれからも島の皆様と手を取り合い、この素晴らしい魅力を守り、育むための活動に、より一層積極的に貢献してまいります。石材事業を通じて島の資源を社会へ届けるとともに、その恩返しとして、島の文化的な豊かさを支える一助でありたい。それが真興産業の願いです。
この島と共に歩み、その発展に微力ながらも全力を尽くしていく所存です。地域の皆様、そして椛島を支えるすべての皆様、何卒ご理解と変わらぬご協力をお願い申し上げます。
株式会社 真興産業
代表取締役社長 中本 明人

