自然石魚礁の品質管理

  1. 1.魚礁を受注後の生産打ち合わせ
    • 規格サイズと納期の確認
    • 納入先別の投入条件の確認
    • ストック場所の整備と清掃

    魚礁を受注したら、まずは工場サイドにおいて生産打ち合わせを行います。規格サイズ(例0.5t・1.0t・2.0t等)によって「切羽のどの場所を掘削したら最適なのか」を検討・決定します。これが製品の品質の向上につながる第一歩となります。

  2. 2.生産途中の品質検査
    • 粒形の確認(細長・扁平)、欠け・ひび割れの確認、緻密性の確認
    • 抜き取り検査(計量器による重量検査・計測検査)
    • ショベルのバケット部及びダンプ荷台部の清掃(泥落し)

    目測だけで自然石魚礁を生産しようとすると、時としてそのサイズや重量を錯覚しがちになるので必ず計量器等で抜き取り検査を行っております。また、ショベルやダンプの定期的な清掃をすることによって、投入現場における濁りの原因となっている泥の持込みを極力防いでおります。

  3. 3.ダンプに積込む前の最終確認
    • 受注数量の再確認
    • 粒形再確認(細長・扁平)、欠け・ひび割れの再確認、緻密性の再確認
    • 品質確認のうえ、規格外は除去
    • 魚礁石に泥の付着が著しいようであれば洗浄設備にて洗石

    ダンプに積込む前に確認を行います。規格外の形状や、ひび割れ及び「欠け」などの不良品を抜き取ります。また、自然石は「欠け」が出やすいのでストックヤードへの移動には細心の注意を払わなければなりません。形状維持の為には納入現場到着までのタッチ数を減らすことも重要です。

  4. 4.自然石魚礁の積込み
    • 自然石魚礁の運搬用ガット船との打ち合わせ
      • 積込み前のガット船の船底部の清掃確認

    ガット船に自然石魚礁を積込む際には、事前にその船に情報を共有させたうえで投入シミュレーションを行っております。これにより無駄のない投入管理ができることとなります。もちろん、積込む直前には前現場の残渣などが無いか船底を確認し、処分や清掃など必要に応じて適切な処理をおこなっております。

  5. 5.現場での投入作業
    • 事前の打ち合わせに基づき投入場所を確認
      • 形状を確保するため無駄な掴みを極力省く
        (適切な数量配分を常に打ち合わせる。)

    ガット船は弊社採石工場を出発時に元請けの担当者と連絡を取ります。これによって投入現場の雰囲気をうかがうことができます。私共は「コミュニケーションは大切な投入手段」だと考えております。特に現場で投入指示をする方、いわゆる「潜りさん」とは密接な意思の疎通が必要となります。「潜りさん」との「阿吽の呼吸」によって、より効率的な投入が可能となります。

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生産打ち合わせ・ベンチ部徹底清掃
抜き取り検量・ダンプ泥落とし・掴みも形状管理には非常に効果的
慎重な積み込み作業・濁り防止には船底確認が重要・積み込み完了確認
的確な投入管理は無駄な掴みを省きます。・形状維持

自然石魚礁生産のこだわり

工場積込み場においては、ほとんどの自然石魚礁を慎重に数個ずつガット船のオレンジバケットにて掴みながら積込みます。これはとても手間のかかる作業なのですが、製品の形状維持には最も効果的な方法だと考えています。粒形の管理は自然石魚礁の生産現場にとって大切な管理項目であります。粒形が悪いと投入現場での収まりはもちろんのこと、工事完了後の漁場の将来にも悪影響を与えかねないのです。このように、ガット船と生産工場のたゆまない努力が(株)真興産業の品質を保っております。「コミュニケーション」と「形状管理」は、自然石魚礁の生産にとって最も大切なことなのです。

(株)真興産業自然石魚礁の実績

自然石魚礁投入後の海底状況

自然石魚礁には0.5t・1.0t・2.0t等、数種類の規格があります。弊社の自然石魚礁は、長崎県内では五島市・新上五島町・長崎市・諫早市・長与町・大村市などその他の自治体で発注の地先魚礁事業や、長崎県発注の自然石を利用した湧昇流事業及び広域漁場整備工事などで使用いただいた実績があります。また、県外でも多くの現場にてご利用いただいて参りました。これからの魚礁事業がどのように変貌を遂げようとも品質管理を怠らず、毎日の糧としてコツコツ地道に自然石をたたき出して行くことが私共(株)真興産業に与えられた使命であると考えております。
納入した自然石魚礁に多くの藻が付き、より多くの魚介類が生育してくれることを願わずには居られません。

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